日々諸々
H21年1月30日登録
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極々短くはありますが、続きを書くことができましたのでUPします。
続きへ(下の方に)どうぞ
拍手ありがとうございました。今までもそうでしたが、今は特に特に拍手
のありがたみが心に沁みます。皆様ありがとうございます。
以下、メッセージへのお返しです。
a様
お見舞いのお言葉ありがとうございます。今回の腰痛はやはり寒さのせい
ではないかと。突然痛くなりましたので戸惑いました。毎日コルセットを
つけてどうにかこうにか過ごしております。なんだか痛みにも慣れてきま
した。a様のお言葉を励みに、クリスマスの話も少しずつ進めていきま
す。よろしければご覧になってくださいませ。
メッセージありがとうございました。
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拍手ありがとうございました。今までもそうでしたが、今は特に特に拍手
のありがたみが心に沁みます。皆様ありがとうございます。
以下、メッセージへのお返しです。
a様
お見舞いのお言葉ありがとうございます。今回の腰痛はやはり寒さのせい
ではないかと。突然痛くなりましたので戸惑いました。毎日コルセットを
つけてどうにかこうにか過ごしております。なんだか痛みにも慣れてきま
した。a様のお言葉を励みに、クリスマスの話も少しずつ進めていきま
す。よろしければご覧になってくださいませ。
メッセージありがとうございました。
大江戸ストアで買出しの帰り道、神楽はきょろきょろと辺りを見回しながら歩いていた。
「そんなに余所見ばかりしてると転ぶよ神楽ちゃん」
食品が入った袋を両手に持った新八が注意する。
「新八ィ。私気になることがアルネ」
言っている間にも神楽の視線はあちらこちらと定まらない。
「気になることって何?」
よいしょと荷物を持ち直して聞き返す。
「どうしてあちこちの店の前に着飾った木が置いてあるネ。買い物してた大江戸ストアにも置いてあったアル」
「ああ。あれはねクリスマスツリーだよ」
事も無げに答える新八。
「もうすぐクリスマスだからああやってどこのお店も飾りつけしてるんだよ」
「クリスマス? 何アルか? 食べられる物アルか?」
「食べ物じゃないよ」
すぐに食べ物に結び付けたがる食欲旺盛な少女の発想に苦笑する。
「クリスマスはね行事だよ。十二月二十五日がクリスマスの日、前日の二十四日がクリスマスイブ。冬最大のイベントというか一年で一番のイベントというか」
「そんなにスゴイ日アルか?」
「まあ子供にとっては楽しみな日なんじゃないかな。大人の人たちにとっても結構気合の入る日らしいし」
「何をするアルね? また笹に短冊を飾るアルか?」
神楽は夏にやった七夕飾りを思い出したらしい。
「笹に短冊はやらないよ。クリスマスにはクリスマスツリーを飾って、家族や親しい人たちとケーキやご馳走を食べてクリスマスをお祝いして、子供には夜寝ている間にプレゼントが届くんだ」
それを聞いて神楽の大きくて青い瞳が真ん丸くなった。
「ケーキにご馳走にプレゼントだとォォォォ。キャッホウォォォォ!!」
喜んだ神楽が買い物袋をぐるんぐるんと振り回した。
「ちょっとォ危ない神楽ちゃん。そっちの袋は卵が入ってるんだから」
「ウチもやるネ? クリスマスやるネ?」
新八の注意など耳に入っちゃいない神楽。ケーキにご馳走プレゼントと口ずさみながらスキップしている。
「あのさ神楽ちゃん。喜んでるところ水差すようで悪いんだけど。万事屋でクリスマスやるかどうかはわからないよ。なにしろご主人は銀さんなんだから」
それを聞いて神楽のスキップがぴたりと止まった。
「そうアルな…」
しょぼんと肩を落とし、どよんとした声が返ってきた。
何事も面倒くさがりの銀時だ。そして結構ケチくさいところもある。なにより家賃も払えない貧乏所帯。ケーキだご馳走だプレゼントだが出てくる可能性は、今までのことを考慮すれば限りなく少ない。
「けっ。なにがクリスマスアルか。勝手にやってるヨロシ。ホントにおまえら地球人はお祝いやら祭りが好きな連中アルな」
とたんにクリスマスに対する興味を失ったらしい神楽が悪態をつく。
「だからァ袋を振り回さないでよ神楽ちゃん」
クリスマスっていうのは元々天人由来のイベントなんだけどねと心の中で思ったが、神楽の故郷ではそんなイベントもお祝いもないらしい。もし似たようなものがあったとしても、父親は不在がちで病身の母を抱えてはイベントどころではなかっただろう。寂しい生い立ちの神楽を思い、クリスマスの由来はあえて口に出さなかった。
続く
「そんなに余所見ばかりしてると転ぶよ神楽ちゃん」
食品が入った袋を両手に持った新八が注意する。
「新八ィ。私気になることがアルネ」
言っている間にも神楽の視線はあちらこちらと定まらない。
「気になることって何?」
よいしょと荷物を持ち直して聞き返す。
「どうしてあちこちの店の前に着飾った木が置いてあるネ。買い物してた大江戸ストアにも置いてあったアル」
「ああ。あれはねクリスマスツリーだよ」
事も無げに答える新八。
「もうすぐクリスマスだからああやってどこのお店も飾りつけしてるんだよ」
「クリスマス? 何アルか? 食べられる物アルか?」
「食べ物じゃないよ」
すぐに食べ物に結び付けたがる食欲旺盛な少女の発想に苦笑する。
「クリスマスはね行事だよ。十二月二十五日がクリスマスの日、前日の二十四日がクリスマスイブ。冬最大のイベントというか一年で一番のイベントというか」
「そんなにスゴイ日アルか?」
「まあ子供にとっては楽しみな日なんじゃないかな。大人の人たちにとっても結構気合の入る日らしいし」
「何をするアルね? また笹に短冊を飾るアルか?」
神楽は夏にやった七夕飾りを思い出したらしい。
「笹に短冊はやらないよ。クリスマスにはクリスマスツリーを飾って、家族や親しい人たちとケーキやご馳走を食べてクリスマスをお祝いして、子供には夜寝ている間にプレゼントが届くんだ」
それを聞いて神楽の大きくて青い瞳が真ん丸くなった。
「ケーキにご馳走にプレゼントだとォォォォ。キャッホウォォォォ!!」
喜んだ神楽が買い物袋をぐるんぐるんと振り回した。
「ちょっとォ危ない神楽ちゃん。そっちの袋は卵が入ってるんだから」
「ウチもやるネ? クリスマスやるネ?」
新八の注意など耳に入っちゃいない神楽。ケーキにご馳走プレゼントと口ずさみながらスキップしている。
「あのさ神楽ちゃん。喜んでるところ水差すようで悪いんだけど。万事屋でクリスマスやるかどうかはわからないよ。なにしろご主人は銀さんなんだから」
それを聞いて神楽のスキップがぴたりと止まった。
「そうアルな…」
しょぼんと肩を落とし、どよんとした声が返ってきた。
何事も面倒くさがりの銀時だ。そして結構ケチくさいところもある。なにより家賃も払えない貧乏所帯。ケーキだご馳走だプレゼントだが出てくる可能性は、今までのことを考慮すれば限りなく少ない。
「けっ。なにがクリスマスアルか。勝手にやってるヨロシ。ホントにおまえら地球人はお祝いやら祭りが好きな連中アルな」
とたんにクリスマスに対する興味を失ったらしい神楽が悪態をつく。
「だからァ袋を振り回さないでよ神楽ちゃん」
クリスマスっていうのは元々天人由来のイベントなんだけどねと心の中で思ったが、神楽の故郷ではそんなイベントもお祝いもないらしい。もし似たようなものがあったとしても、父親は不在がちで病身の母を抱えてはイベントどころではなかっただろう。寂しい生い立ちの神楽を思い、クリスマスの由来はあえて口に出さなかった。
続く
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