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本誌の銀桂がスゴイことになるそうで。これは読まずにはいられない。

コミックスまで待っていられない。明日はジャンプを買いに走ります。


前回のアニメ銀ちゃんのインパクトがものすごくて、妄想の余地もないく

らい満足してましたが、昨日今日辺りでふわふわと浮いてきたので小噺行

きます。


拍手ありがとうございました。心の糧、創作の栄養といつも喜んでいま

す。




道ッ端に伸びてる俺、もとい定春を咥えて走る走る。目指すは今の理解し

がたい状況を唯一打破してくれそうな電波。人ごみの中に見え隠れする黒

いロン毛をやっと見つけて猛ダッシュをかける。ウザイ髪の毛だけど、わ

かり易くて良かったと今だけ長髪に感謝したりして。

あ、ウソウソ今のウソです。アレがばっさり切られたりしたら俺もキレま

すから。

「キャウンキャンキャンキャウ~ン!」

一生懸命話しかけてンのに、クソ、なんでキャンキャンしか出てこねェン

だよ。

「キャンキャンキャウンワオ~ン!」

今の訳すと、ヅラ止まれ。てめェに用があるンだよ、ね。

「キャウンキャウンキャンキャン!!」

(お願いヅラ。俺だよ銀時だって。こっち向いて気付いてお願い!!)

ああ情けない。なんだって俺ばっかりいっつもこンな禄でもねェことに巻

き込まれるンだよ。

「キャンキャウンッ! ギャンギャンガルルルルルル!!」

(てめェヅラッ! 止まれッつってんだよ。このバカヅラハゲヅラ!!)

一向に気付かないバカにキレて悪態をついたら。

「ヅラじゃないッ! 桂だァァァァッッッ!!!」

振り向き様にアッパーカットを食らわせられた。だけど気がついてくれ

た。すげェなさすがにヅラだ。

「おお。定春ではないか。殴ってすまなかった。なんだかクルクルの声が

したような気がしたのでな」

気がしたんじゃなくて俺なンですケド。というか定春には謝るのかよ。

というよりクルクル言うな。

「先ほどはモフモフさせてくれてありがとう。おかげで今日がとても良い

日になったぞ」

満面の笑顔で俺のもとい定春の頭を撫で撫でするヅラ。

「したが銀時はどうしたのだ? 先ほどから様子がおかしいとは思ってい

たが、二日酔いにでもなっているのか?」

道に倒れている俺もとい定春の様子を見ようとしてかがみこむ。

「ワッオーン」

(ちっがーう)

銀サンこっち。それは定春だから。イヤイヤイヤ体は銀サンだけど中身は

定だから。おめェわかってくれてるンじゃなかったの?

「ふむ……」

小難しい顔をして、白目剥いてひっくり返っている俺を見ていたヅラがよ

うやく立ち上がった。

「やはりな。おまえは銀時であろう? そしてこっちの天パが定春君だ

な」

「キャンキャンキャン」

ああさすがヅラ。さすが俺のツレ。俺の相方。伊達に長ェこと腐れ縁をや

ってるわけじゃねェよな。てめェならわかってくれると思っていたよ。

「うわっ。止めろ銀時。顔を嘗め回すな」

はッ! あまりの嬉しさにヅラの顔をベロベロ嘗め回してた。定春じゃあ

るまいし、というか犬の習性まンまじゃねェか。ナンだか犬っぽくなって

きてね? 

「はて面妖な。人間と犬の中身が入れ替わるとは。新種のウイルスがなせ

る業か、はたまた階段落ちでもしたのか?」

イヤイヤイヤ。ウイルスだったらあっちこっちで入れ替わりが起こってる

デショ。それに階段落ちもしてませんー。

「階段落ちならもう一度落ちてみたら元に戻るのではないか?」

「キャキャンキャンキャンキュ~ン」

(それならもう試してみましたー。でも失敗したンですゥ)

「ふむ。階段落ちは試してみたが、失敗したと」

………え? コイツ俺が言ったことわかった?

「キャンキャウンキャウンキャウン」

(お願いヅラ。俺を助けて。頼れるのはおめェしかいねェンだよ)

「助けてといっても何をすれば良いのだ? おまえと階段落ちをして定春

になるのは嬉しいが、おまえが俺になるのは御免こうむる」

「キャウ~ン! ッギャギャンギャンギャン」

(やっぱ通じてる! ってなんでてめェと階段落ちしなきゃなンねンだ

よ。それでまた入れ替わっちまったら、もっとややこしいことになるわ。

階段落ちから離れろってんだ)

「階段落ちは却下だな。意見があって嬉しいぞ。銀時」

うんうんって一人で納得してンじゃねェェェェェ!!

「とりあえず万事屋に帰ろうか? そう言えば新八君やリーダーはこのこ

とをわかっているのか?」

「キャンキャンクゥ~ン」

(ソレソレソレが大変なことになってンだよォォォォォ)

「何があったのだ。詳しく話してみろ」

良くぞ聞いてくれました。神楽には寝グソ侍と蔑まれ、新八には底値更新

と罵られ、俺立場ないンだよもう万事屋に居場所がねェンだよ。

「それは難儀な目に合うたな銀時。ならば俺が万事屋に出向いて二人に事

の次第を説明しよう。いくら糖尿寸前のグータラ駄目天パでも寝グソの疑

いをかけられては侍の名がすたる。おまえの潔白を証明してやろう」

「キャウ~ン!!! ワンワンワンワオン」

(ヅラ~。俺てめェのこと好きだから!!! なンかさらっとひでェコト

言ってたような気もするケド、それはこの際おいとくから)

「だから嘗め回すなと言うておろう」

ばこんと容赦のない力で頭を殴られた。




「と、いうわけなのだ」

言葉通り、ヅラは俺ンちに来て新八と神楽に俺と定春の有得ない状況を

説明してくれた。

「それじゃ寝グソタレたのは銀ちゃんじゃなくて定だったアルか?」

「そうですよね。いくら銀さんでもそこまで落ちてませんよね」

ああ良かったアル、ほっとしました~と二人は案外あっさりと現実を受け

入れた。

「さすがにリーダーと新八君だ。万事屋のお子達は飲み込みが早い」

うんうんとヅラは至極ご満悦だ。

「そうとわかれば今日はもう仕事は終わりですね。銀さんがこんなじゃど

うしようもないですし。僕は帰らせてもらいます」

「それなら私も店仕舞いにするネ。新八の家に泊まりに行ってもいいアル

カ? 銀ちゃんのカッコをした定の面倒をみるのはナンかイヤアル。定の

カッコをした銀ちゃんの面倒みるのはもっとイヤネ」

「ガルルルルギャウン」

(こンのチャイナ娘めェ。俺だっててめェの世話ンなるの願いは下げだっ

つの)

「そういうわけなんで、桂さん。申し訳ないですけど銀さんと定春の世話

をお願いしてもよろしいでしょうか?」

新八はちゃっちゃと帰り支度をしながら、ヅラに押し付ける気マンマンで

言ってやがる。

「定春のドッグフードはここに入ってるアルヨ。銀ちゃんには適当なモノ

を食わせておけばヨロシ。あ、いちご牛乳はダメアル。定春は狗神だから

いちご牛乳を飲むと、巨大化して暴れてしまうネ」 

神楽もお泊りの風呂敷を背中にかついでる。

「わかった。俺でできる限りのことをして留守居をしていよう。二人とも

心置きなく帰ってくれ」

悪ィなヅラ。結局おめェに面倒を押し付けることになって。今回世話かけ

た礼は俺が元に戻ってからたっぷりがっつりねっとりしっぽりな。

厄介ごとから解放されたと二人がさっさと万事屋を出て行く。階段を降り

ていく音が小さくなって聞こえなくなった。

「ふっふっふっふっふ。やっと二人きりになれたな」

「アオン?」

(ハィィィ?)

ナニナニ今の腹黒そうな笑い方は。

「定春君。お腹モフモフさせてもらってもいいですか?」

「アオオオン。アオン」

(定春あっち。俺銀時だから)

「ついでに肉球もぷにぷにさせてもらっていいですか?」

ナッ何コイツ? 目がイッちまってるんですケド。目がものっそ恐いンで

すケドォォォォォ!!

「モフモフさせていただこう。というかモフモフさせろッッ!!」

「ンギャアンギャン!!」

モフモフモフモフさわさわさわさわもふもふもふもふサワサワサワサワ。

いや~ヤメテェッ! 感じちゃう感じちゃう。もう息が止まりそうなくら

い感じちゃう!

ぷにぷにぷにぷにキュウキュウキュウキュウプニプニプニプニきゅうきゅ

うきゅうきゅう。

いや~ヤメテ。イヤイヤイヤやめないで。ああんもうどっちかわかンなく

なってきた。イイからすごく気持ちイイから。あっち側の世界にイっちゃ

いそうだからァァァァッッッ!!!

「定春ゥ。もとい銀時ィ。おまえは本当に触り心地が良いな。今日は心ゆ

くまでもふもふぷにぷにさせてもらうぞォォォォ」

ヅラッ! てめェ本当に定春が俺だってわかってンのかよ。クッソ~。元

に戻ったら百倍返しをお見舞いしてやるからなァァァァ。

モフモフモフモフさわさわさわさわもふもふもふもふサワサワサワサワ。

ぷにぷにぷにぷにキュウキュウキュウキュウプニプニプニプニきゅうきゅ

うきゅうきゅう。

あーキモチイイ感じちゃう。どこもかしこも感じちゃう。気持ちよすぎ

る。もうどうにでもして。アーアッアッあーーーーーーッッッ!!!
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