小噺

昨日のAパートの話を一日中考えていましたよ。思い返してもヅラが可愛

くて転がり回りたくなります。（あーもう本当に病膏肓に入ってんなー）

ムスっとした銀さんを思い出せば、ツレを誑かそうとしたネズミ王国の住

人もどきに対してなのか、気に入れば知らない人のいうことを簡単に信じ

て付いていこうとするアホなツレに対して怒ってたのか、どっちもなのか

と考えたり。それで小噺です。


拍手ありがとうございました。昨日のアニメで銀桂好きのポイントがまた

上がりました。これからもがんばってお話書いていきます。

「ひどいぞ銀時。ミッぴーーーーーの人たちをボコボコにしたあげく投げ

捨てるとは」

「はァ？　おめェナニ言ってンの？」

「だからミッぴーーーーーの人たちにとんでもない狼藉を働いたではない

か。忘れたとは言わせんぞ」

「だから誰よ？　ソレ」

「しらばっくれるのか？　見損なったぞ銀時。先ほどまでここにいたミッ

ぴーーーーーの人たちだ！！！」

「だーーーもうッ！！　ぴーぴーぴーぴーウゼェンだよッ」

なンなの？　コイツ。なンでこうなの？　どうしてこうワケわかンない

の？

ミッぴーーーーーの人たちがなんだかんだとグズグズ文句を言い続けるバ

カの話を繋ぎ合わせると、空き巣の現場に居合わせたということになるら

しい。それなのに泥棒を取り押さえるどころか、仲間にしてやると言われ

てその気になってたってンだからもうどこをどうツッコンでいいやら途方

に暮れるわ。新八だって難しいと思うよウン。

「なにを勘違いしてンのか知らねェけどな。アイツらてめェが思ってるよ

うなカワイイモンじゃねェんだぞ。空き巣だ空き巣。泥棒なんだよ」

さっちゃんがそう言ってただろ。

「冷蔵庫の中漁られてるし、俺の大事ないちご柄のパンツだって一枚なく

なってンだよ」

目ェまん丸くしてやがる。

「てめェは男のパンツ盗ってくような変態の仲間になろうとしてたってワ

ケ」

「そ、そんな…」

ナンですか？　その絵に描いたようなガーンって顔は。

「そんな…。そんなはずが…。あの人たちは夢の国の使いミッぴ……」

あらら。目がうつろンなりやがった。うつろな目ェしてブツブツ言ってや

がる。あーなンか頭痛ェ。なんだってこんなに頭の痛い大人になっちまっ

たンだろ。ガキンころのコイツは桂さんちの小太郎ちゃんと言えば、賢く

てしっかり者で通ってたのに。イヤイヤイヤ、頭が痛い兆候はガキンころ

からあったな。だって俺コイツの母上にお願いされた事あるもん。

『銀時君。小太郎のことお願いしますね。あの子はなんというか、うっか

りなところがあるから』って。流石に親だなちゃんとわかってたンだかー

ちゃんてのはありがたいモンだね。

「違う違うぞ銀時。あの人たちは空き巣でも泥棒でも変態でもないぞ。

ミッぴーーーーーマウスとドナルぴーーーーーの中の人たちだァァ

ァッッッ！！！」

「げ？」

復活しやがったよコイツ。

「おまえはアレだ。俺だけが仲間に入れてもらえるからと羨ましかったの

であろう？」

「ハイィィ？」

どんな電波？　どんな妄想？

「素直に羨ましかったと言え銀時。そうすれば俺があの人たちに頼んでや

らんこともない」

ナンカもう収集つかないコイツの頭。

「あーもうおまえ死んで。頼むからいっぺん死んで。そンで頭の中身詰め

変えて生まれ直してこい」

「何を言うか。俺には生まれ直している暇などないわ。ミッぴーーーーー

と愉快な仲間たちの一員となって夢の国に行くという大仕事があるのだ」

「てめェまだ言うか」

誰か止めてくれよこのバカの化身を。

「共に行こうではないか銀時。夢の国は近いぞ」

ウゼェェェッッッ！！！　攘夷の勧誘よりウゼェェェッッッ！！！　

もうこうなったら奥の手を使ってでも黙らせてやる。

「へー夢の国ねェ。ンなモン俺も知ってるケド？」

「へ？　そうなのか？　銀時」

「夢の国なンてのはな、ミッぴーーーーーの人たちに頼らなくてもあるモ

ンなんだよ。知らねェのか？　遅れてんぞヅラ」

「ヅラじゃない。桂だ。したがさすが銀時。物知りだな」

あーほんとバカ。ほんとコイツバカ。でもそこがカワイイっちゃカワイイ

ンだけどよ。

「連れてってほしい？」

目ェキラキラさせてコクコク頷いてる。

「じゃあヅラだけ特別。俺の知ってる夢の国にご案内」

よいしょっと細身の体を担ぎ上げて向うは襖の向こう側。